💐撤収 と 🧇手作りのカステラ
雪の日に子どもを
亡くした日から 10年
彼女は
ここでガンバって
暮らした
我が子を亡くした
事故の現場がすぐ傍にある暮らしは
どんなに残酷なことか
そして
加害者もご近所さん
裁判や
様々な気持ちを
抱えながらも 10年が経ち
「一つの区切り」
と
彼女の一家は
ここから 車で小1時間位の
新天地に居を移した
それまでの
10年…
私は精一杯 寄り添ってきた
つもり
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
昨夜
手向けた花は
置きっぱなし…ではありません
住宅街だから
その現場の向いにも 横にも
ずっと
変わらず住んでいる人たちがいる
いつもいつも現場を綺麗にして下さっている
優しい人たちが
住んでおられる
だから
今日だけ
花を 置かせてもらう
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
彼女夫妻は
朝の
事故があったその登校時間に合わせて
自らの花を供えに来る
そして…
また
今日の夕方6時半頃
必ず
手向けた花を撤収に来る
そして…
必ず
わが家に寄って下さり
彼女の夫様手作りの
カステラをいただく
ザラメ糖がふんだんに
載せられた カステラは
弔問の御礼にと
あの時から
必ず下さって
「子鹿のバンビ」の様に
綺麗な瞳をした君が
8才で亡くなり
空の上で成人式を迎え
今は もう
30歳をこえたね
心の込もったカステラは
どんどん
おいしく なってるよ
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