📖読書『物語のおわり』



やっと読了しました


大好きな湊作品

いつもなら

あっという間に読んでしまうのに

今回は

いつもと違う


なかなか読み進められなかった作風でした


図書館で借りた本で返却期限が今日だったので、とりあえず一旦返却に行き

再度借りてようやく只今読了




おやつにヒロタのシュークリーム



山間の小さな町のパン屋に生まれた絵美という文学好きの少女

将来小説家になりたいという夢を持つ


が、

いつもハムサンドとハムロールを買いに来ていた爽やかな高校生と恋をして

婚約をして

幸せだけど一生この狭い世界で自分の人生終わるのかなとも思う

そんな中

小説家になれるかもしれないチャンスが絵美に訪れる…

というところで未完


… …?


八章ある話は

この印刷された未完のストーリーが入っている茶封筒が

北海道を旅する全くの他人へ

まるでリレーのバトンの様に渡っていく話へと続きました



小樽、旭川、富良野、美瑛、網走、

知床、摩周湖、洞爺湖


私が行ったことが無いのは

小樽と洞爺湖で

それ以外は

読みながらかつて見た景色が鮮明によみがえる文章で


茶封筒は…


テレビ局に勤める両親を持つ身籠った癌を宣告された女性


写真家になる夢に挫折した青年


テレビ制作会社に就職が決まった女子大生


特殊造形の勉強がしたくてアメリカへ行きたいという娘の行く末を案じる中年ライダー


42歳独身キャリアウーマン


それぞれに事情を抱え

北海道を旅する人々へと渡る


一人の章が終わる度に私の集中力が切れ

ブログを始めたこともあったり

また、新しいドラマも始まり

そちらへの視聴へと気持ちが向いてしまったり



そして…

最終章へとようやく本を手に取り


ここから


「あ、あれ?

あ、そうか〜」

となり


うーん

やはり、湊作品

さすがです

こんな、切れ切れの

話しで終わるはずはない

最後はどんどん引き込まれて

こうなるか〜!



納得




(昼食はチキンカレー 二人なので小さなお鍋いつもカボチャを入れます コクが出ます)




絵美は

内容から恐らく私世代

50代〜70代


一番印象に残った箇所は


やはり

現代のいじめ問題で

そして、スマホ、ネットの恐さです


「人を傷つける」ということが

人として一番の罪だ


と再確認




(ウォーキング ヒラドツツジがきれいに咲いていました)




心地よい暮らしをする為に


一番大切なこと



人を傷つけない





私も、

過ちを犯さないように

気をつけなければ



もし、知らず知らずに

誰かを傷つけていたなら

謝りたいです


ごめんなさい…





でも、

怖いだけのお話ではありません


私世代のステキなラブストーリーでもあり

最後はほっこり

オススメの一冊です