📖読書『風神の手』



今から もう6年も前になる


2015年

京都国立博物館で


『琳派誕生400年記念

  琳派 京(みやこ)を彩る』


という展覧会で


3つの

『風神雷神図屏風』を観た



俵屋宗達 作

尾形光琳 作

酒井抱一 作




あまりにも 圧巻だったので

今も強烈に 心に残っている


だから…


この小説のタイトルに


どんな物語だろうかと 興味を持つ


 


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本日の朝食に


ミニトマトの 『アイコ』を




ブロッコリーやウインナーと炒める




とても甘くなる♡





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『風神の手』  道尾秀介 著


風神雷神図とは全く関係が無かった



モデルの舞台は四万十川かな?


『鮎の火振り漁』のシーンが印象的な

第一章から始まる


「火振り漁」は


夏から秋にかけて行なわれる漁で

夜に

漁師が松明の火を振って鮎を追い込む


今も四万十川の風物詩として貴重な観光に

なっているようで



見たことが無いので…



一度見てみたい と思う



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読書のお供に



先日

いただいた栗羊羹を





至福のひととき♪




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小説では


この火振り漁が行なわれる川の



護岸工事に携わる建設会社が

事故で水質汚染をしてしまう



会社は隠蔽を謀る



事故は

結局社会に露見し事件となり 



会社は倒産

社長一家はその町を去ることになり 



会社社長の高校生の娘と

恋人の火振り漁の漁師との悲しい別れが



描かれていた




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けれど…


その事故は 事故ではなくて



仕組まれたモノだった



第四章まで



様々な人の人生が描かれているが



皆 その事故、事件に

つながっている



そうして


その事故、事件を仕組んだ人物にも

理由が有り



哀しく切なくなった




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もし、


「このコトが無かったなら

私も あなたも産まれていない」


それがメイン・テーマのような

物語で



「風って、どうやって吹くのかな。」


「最初に、何があるんだろ。」


印象に残る


時を経て


第四章の主人公になる

第一章での高校生の会社社長の娘


…の娘のコトバ





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日常の暮らし


ふり返ると


夫と私の出逢いも


あまりにも偶然で


あの時の自分の判断が

違う方を選んでいたら


夫と出会うことも無かったわけで





でも…


息子たち

お嫁さんたち

孫たち…


そして


今 こうして

出会えた

様々な人たち…と


ここまで考えみたら





いや


やっぱり


偶然ではなく

貴方との出逢いは必然だな




きっと

「風神の手」に導かれて



思う